平凡な時に思う

平穏ではなく、平凡な時が流れていく。たまにはその一片を強く引っ張って口に含み、
心底味わってみたらどうなんだ。寄せては返すさざ波も、同じ波ではないのだよ。
一片、一片を抱き寄せ愛撫し、いさぎよく手放す…。たった一日っきりの稲妻のような
真実は、実に平凡な顔をしてやってくるのだから…。

窓を開ければ
そこには海はなかった
でも
いいじゃないか
私が海なのだから

知り合いの女子

こともあろうに吾輩が知り合いの女子に告ってしまった。
その女子がまん丸い目で吾輩をぎょろりと見上げ、
無言で足早に去って行った。
うーむ、どうして知り合いの女子などに告ってしまったのか。
吾輩の歳を考えれば、その悲劇の結末は見え見えなのに。
しかも知り合いの女子だとは。
心がざわつく。
知り合いの女子は知り合いの男に相談するだろう。
その知り合いの男は、吾輩の知り合いの男だ。
告るに至った動機はまったく思い当たらない。
「なぜ?」「なぜ?」「なぜ?」
「だって、好きなんでしょ」
吾輩の心ではなく、吾輩の身体がつぶやく。
心は知らないが、身体はちゃんとご存じ…?
「自分の心は騙せても、自分の身体は騙せないのよ」
な、なんですと…。
目が覚めた。
残像感が残る夢
知り合いの女子はどうしているだろうか。

厳しい今

噂にきく「うつ病」って
もしかしたらこのこと?
意識はあっても起きられない
心を鼓舞しても体は動かない
心と体のあちこちで
ガタピシガタピシ鳴っている
明日への楽しみは憂いに変わり
過去への後悔は果てしない逃避を招く
これはかなり厳しいぞ

やってる暇はねぇ

『やりたくねぇーこと、やってる暇はねぇ』…だって
参りました
降参です
その通りです