若さ

　　過ぎ去りし過去をいくら悔やんでも 　　若さは戻ろうはずもない 　　来たるべき未来にいくら望んでも 　　若さは戻ろうはずもない 　　「青春とは心の若さである」 　　かつてこの言葉は老齢期にある人々に 　　希望の光を与えたものである 　　…が… 　　私には違和感があった 　　心は若くても身体年齢は... 続きをみる

二日酔い

　　二日酔いの朝 　　何とも言えない辛さ 　　何とも言えない後悔 　　もう二度と飲むまい 　　そう思うのもいつもと同じ 　　それでもきっと 　　今夜も飲むのかな 　　まあいいか 　　飲めるのは生きている証し 　　朝から夜のことを考える 　　今日を始めよう

なぜ

　　なぜ人間は生きるのか 　　昨日まで生きていた人が 　　なぜ今日は冷たい屍となるのか 　　おそらく答えられる人はいない 　　なぜ 　　なぜ 　　なぜ 　　なぜ 　　なぜ 　　なぜそんな陰湿なことばかり 　　もっと楽しくやろうよ 　　いつかはあいつみたいに 　　冷たく硬直するのだから 　　温かいう... 続きをみる

友

　　明るく快活だった友 　　よくドライブに出かけた 　　独特の人生観を持ち 　　笑顔がよく似合った 　　私が落ち込んでいるとき 　　何も言わず寄り添ってくれた 　　長らく会っていなかった 　　でも心の片隅で存在していた 　　私にとってはかけがえのない友 　　突然の訃報にたじろぐ 　　あのころの出来... 続きをみる

迷ってる

　　枕元のスマホに手を伸ばす 　　まだ起きるには早すぎる 　　トイレに行くには寒すぎる 　　夢の続きは見られそうにない 　　さあどうするどうする 　　本でも読もうか 　　そんなことしたら 　　どんどん眼が冴えてくる 　　さあどうするどうする 　　起きる前から迷ってる 　　迷うはずだよ私の人生 　　... 続きをみる

自己肯定

　　やたら自己肯定感の強い人 　　いるよねえ 　　オーラは出ているけど 　　調子を合わせ過ぎると 　　付き合うにはかなりしんどい 　　やたら自信に溢れている人 　　いるよねえ 　　何でもプラス発想 　　けっこうあおられるけど 　　付き合うにはかなりしんどい 　　やたら過去や未来を語る人 　　いるよ... 続きをみる

新しい年

　　いつもの日曜日だけど 　　正月の余韻が漂っている 　　新しい年が開けたんだ 　　そう思うだけで力が入る 　　道行く人たちは笑顔が多く 　　道行く犬たちも楽しそう 　　新しい年が明けたんだ 　　そう思うだけで心が和む 　　日曜日だけど仕事に向かう 　　でもいつもよりは軽やかだ 　　新しい年が明け... 続きをみる

新年となり…

　　新年となり、いつもと変わらぬ朝だけど 　　新年となり、いつもと違う期待感もあったりして 　　新年となり、わずらわしい朝には変わりないけれど 　　新年となり、何となく希望の息遣いを感じたりして 　　新年となり、あいかわらず布団の中でもがく朝だけど 　　新年となり、君の笑顔を見たくて立ち上がったり... 続きをみる

漱石先生

　　「前後を切断せよ。満身の力をこめて現在に働け…」 　　さすが漱石先生、すごい言葉ですね。 　　私もこのパワーがほしいです。 　　過去を悔やみ、未来を憂うる… 　　現在、今ここに一時もいない私 　　毎日出会う自然、人、もの 　　そしてひとつひとつの出来事の瞬間を 　　抱きしめて生きるパワーがほし... 続きをみる

ロボット

　　ロボットが人間を浸食する 　　人間の仕事をどんどん奪う 　　でもそれは許せても 　　何が悔しいかって 　　ロボットは死なない 　　きっとそうだろう 　　どんな偉大な業績を残しても 　　人間は死んでしまう 　　それに引き替え 　　融通の利かないロボットでも 　　永遠の命が与えられるに違いない 　... 続きをみる

スタートダッシュ

　　スタートダッシュ 　　そんなつもりはない 　　なのに仕事へ向かう 　　いつもの時間 　　いつものルーティーン 　　スタートダッシュ 　　悪くない響きだ 　　でも気をつけよう 　　スタートでいきなり 　　転ぶのは… 　　今日を始める

私の人生

　　入浴中 　　仕事の電話 　　おいおい 　　でも神対応 　　自分で言ってて 　　どうするの 　　仕事モードと 　　オフモード 　　ごちゃごちゃも 　　楽しければ 　　それでよい 　　…なぁわけないだろう 　　どこかで聞いたな 　　「仕事と思うな人生と思え」 　　…なぁわけないだろう 　　布団にも... 続きをみる

そこに愛はありますか

　　巨万の富を手に入れる 　　世界中の人々から賞賛 　　そんな名声を手に入れる 　　豪邸を闊歩して悦に浸る 　　そこに愛はありますか 　　貧しいけれど家族で助け合う 　　御馳走はないけどみんなで食事 　　優れた才能やとりえもない 　　その日暮らしのささやかな毎日 　　そこに愛はありますか 　　 　... 続きをみる

現実対応

　　初夢の続々編 　　期待したが何もなく 　　一気に目覚める 　　夢見る日々は過ぎて 　　夢まで現実対応 　　有難いやら残念やら 　　布団の温もりは 　　正月休みの名残り 　　甘い残滓を振り切って 　　今日を始める

一人新年会

　　2019年となって3日目 　　意を決して一人新年会を決行 　　いそいそとお酒と鍋の準備 　　一人鍋で一杯 　　古い言葉を使うなら 　　五臓六腑に染み渡る 　　明日から仕事という現実 　　明日になったら考えよう 　　あるかどうか分からぬ明日 　　あると思えばある 　　ないと思えばない 　　おやお... 続きをみる

年賀状

　　年賀状 　　年々重荷となる年賀状 　　 　　メールにしたい年賀状 　　メールにしようよと言えない年賀状 　　お世話になった人なら尚更言えない年賀状 　　 　　1年に1回しかご縁のない人の年賀状 　　そんな人ほど必ずやってくる年賀状 　　 　　せめて身内だけでもやめたい年賀状 　　でも身内なら捨... 続きをみる

重いテーマ

　　初夢の続編 　　今回はずっと苦手な人が登場 　　あいかわらず振り回される 　　目覚めても釈然としない気持ち 　　今年のテーマは辛そう 　　人間関係の改善を要求される 　　布団の中にしり込み 　　でも幕は開いている 　　今日を始めよう

最高のお正月

　　何の予定もないお正月 　　こんなの初めてかも 　　いつもあれしてこれして 　　いつも誰かが来て 　　楽しいけれど 　　ちょっぴり緊張もしてる 　　なのに今年のお正月 　　気持ちいいお天気 　　ひとりうたたね 　　ひとりひなたぼっこ 　　ただ無為に時間が過ぎていく 　　贅沢極まりない時の流れ 　... 続きをみる

100年後

　　雑踏の中でふと思う 　　100年後　今ここにいる人の大半はいない 　　100年前　今ここにいる人の大半がいなかったように 　　このあまりにも単純な事実に愕然とする 　　おーい　みんな分かっているのかい 　　大声で道行く一人一人に向かってどなりたくなった 　　道行く人はみんな楽しそう 　　だけど... 続きをみる

初夢

　　寝そべりながら 　　カーテンを開ける 　　あれれ雨だ 　　新年早々 　　天気予報はずれたね 　　誰もいない空間に放つ 　　初夢 　　理想でない人の姿をが映る 　　あんな風にはなりたくない 　　いつもそう思っていた 　　それが初夢かい 　　誰もいない空間に放つ 　　新年二日目 　　まだお正月 　... 続きをみる

アイネ・クライネ・ナハトムジーク

　　新しい年の最初に聴く曲 　　「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」 　　毎年のお決まり 　　毎年の自分への儀式 　　特にめでたき曲ではないけれど 　　なぜだかそうなっている 　　モーツァルトの生きざまを垣間見る旋律 　　明るく歩き出すにはモーツァルトが似合う 　　そして今年も同じ儀式で始める 　... 続きをみる

取りあえず

　　小さな一歩 　　大きな一歩 　　今年はどういう歩き方 　　布団の中で 　　もがいていても分からない 　　取りあえず何も考えず 　　取りあえず歩き出す 　　自分らしくていいはずだ 　　新しい年を始めよう