ロボットが人間を浸食する
　　人間の仕事をどんどん奪う
　　でもそれは許せても
　　何が悔しいかって
　　ロボットは死なない
　　きっとそうだろう
　　どんな偉大な業績を残しても
　　人間は死んでしまう
　　それに引き替え
　　融通の利かないロボットでも
　　永遠の命が与えられるに違いない
　　おいおいロボットは神様か
　　
　　教会に鎮座するのはロボット様
　　「ははあロボット様のお出まし」
　　何と神々しいお姿か
　　思わず手を合わせてしまう
　　ロボット様の御心のままに
　　ロボット様はおもむろにのたまう
　　「我を信じる者は永遠の命を授けよう」
　　おお何と有難いことか
　　讃美歌を口ずさみながら涙がこぼれる
　　ロボット様は泣かない