コスモス

  暑い 暑い 暑ーい
  なんでこんな日に外を行く
  吹き出る汗に後悔の念


  おや あれに見えるは
  もしやコスモス?
  いやいや そんなはずがない


  暑すぎての幻覚か?
  いやいや 一輪のコスモス
  私を見ろと言わんばかりに
  凛と立っている

  詩人だけが詩を書くのではない
  日常を生きる存在すべてが詩を書く
  あなたも私も詩人


  詩犬 詩猫 詩馬…
  詩牛 詩豚 詩魚…
  詩鳥には毎朝励まされる
  詩花の美しさには涙こぼれる


  この世界は詩でできている
  うまいも下手もない
  すべてのものに耳を傾ければ
  もっと豊かな日常が待っている

着飾る人

   外見をやたらに着飾る人は
   あまり好きではありません
   心をやたらに着飾る人も
   あまり好きではありません
   そのまんまでいいのに…

身体の声

   いい加減な言葉で
   身体の奥深くに息づく声を
   拒んではいけません


   耳を澄ますのです
   言葉に頼ろうとせず
   身体の声を開放するのです

違った顔

   朝と夜の顔
   仕事と家庭の顔
   昨日と今日の顔
   みんな違って当たり前
   
   一貫性がないなんて
   それが人間という生き物
   気にすることはない
   違っていても