故郷

     第二の故郷とよく言われる
     私にとって第二の故郷は
     途方もない年月を経るも
     何か違和感を感じ続けるものがある
     かと言って
     本当の故郷は私にとって
     まさに「遠くにありて思うもの」なのだ
     かと言って
     彷徨やまない根無し草でもない
     いつまでたっても居座れない私の人生そのものだ
     かと言って
     やめるわけにはいかない
     心の奥深く存在する私の故郷に住みつくまで