人々が行き交う橋
  行く人
  来る人
  無言で
  あるいは
  騒々しく
  一人で
  あるいは
  友や恋人と
  渡り行く
  
  橋の真ん中で
  立ち止まる人
  川の流れに
  身を任せたいのに
  任せきれない歯がゆさ
  意を決したように  
  また歩き出す
  
  渡り切れば
  銘々が銘々の道
  どこへ行くのか
  あずかり知らぬ
  人生の往来
  今日も橋は
  佇むだけ