寿司

  くるくる回る寿司屋さん
  家族の愛が溢れてる
  これ以上薄く切れないだろう
  そう思えるスライスされたネタと
  すぐにこぼれ落ちるシャリと
  とても寿司とはいえないけれど
  それでも温かい愛が溢れてる


  ひとりで寿司ならぬ寿司を
  頬張る淋しき身には
  たまには分厚いネタと
  光り輝く銀シャリを食したい
  そんな妄想を繰り返す


  家族のリーダー役のお父さん
  時にはこれぞ本当の寿司
  そんなお店にも家族を連れてって
  これが寿司と思われたら
  ちょっと悲しい
  
  それとも大きなお世話ですかね
  薄くてもこぼれ落ちても
  寿司は寿司
  愛があればそれでいいのいかも
  
  うーん
  愛かそれとも本格寿司か
  それが問題だ
  独り淋しき私には…