金メダル

俺はいつ金メダルを取るんだろう…
人生の金メダルを…
俺だけの金メダルを…

負けないで

今までの自分から脱却し、新しくやって行こうと決意すると、いつもすぐに反動的なことが起こり、逆向きに大きく後退してしまう。それは恐ろしいくらい確実にやって来る。
悪魔が「えへへ、いくら決意しても無駄さ、ほうら、またいつもの欲望に覆われた弱々しい君さ」と言っているようだ。
…とそこへ突然、パソコンの待ち受け画面が言う。「負けないで」って。
うーーーーーん、とりあえず「よっしゃ」って返事した。

そして大海へ

この滝の源流が「男滝」と「女滝」とは、何と始原的だろう。
あまりにも官能的だ。
そして、激しくも聖なる流れは、実に麗しく下流に向かう。
まるで身体の奥深くへと沈潜していくかのようだ。
流れに身を任せて浮き身の姿勢で流れていく。
力を入れてはいけない。
溺れるのはごめんだ。脱抑制のフロー状態…。
後ろを振り返ってはいけない。
過去を見ようとすると、流れを止めることになる。
未来を過剰に心配してはならない。
先行きを不安に思えば、激流に飛ばされてしまう。
この流れの一瞬一瞬をいとおしみながら楽しむ。
そこで出会えた一人一人のすべての人と喜びを共にする。
温かい日差しのなかを悠々と流れていくのは最高だ。
でも、そんな日ばかりではない。
雨の日、強風の日、雪が降り寒さに震える日、
身はすくみ、心は穏やかでなく流れから這いあがりたくもなる。
それでも力を抜いて笑って流れていく。
母なる海、大海にそそぐという目的地、ゴールをめざして。

病院

  また今年もやってきた
  死んでないことを確認するために
  死んでないことを確認する手続きは
  やけにシスティマティックだ
  やさしい笑顔あり
  こわい脅しあり
  来年も来られるだろうか
  死んでさえいなければ
  この場所は好きではないが
  なぜか、心やすらぐ…

何となく4首

「今度こそ よせばいのに 宝くじ」


「イケメンと いい人いつも 金がない」


「我が稼ぎ、電光石火 妻の手に」


「マイ御殿、金はないけど 愛はある」