永遠になった応援歌

   逝けばすべては美談になる
   それはそれでいいのだ
   個人的には昔から
   そのカバー曲には違和感を持っていた
   でも多くの日本人を励まし続けたことも事実
   原曲の意味や理屈など本当はどうでもいいのだ
   目の前の人に生きる勇気と希望を与えられること
   それがすべてさ
   かくいう私もそのひとり
   もうこれ以上は無理と思いつめた時
   部屋の電気を消して歌って踊ったっけ
   暗闇の中からどこからともなくやってきた光の束
   そして我が体内からあふれ出たエネルギー
   そこには彼がいた
   これからも歌い続けてほしい
   逝くことによって永遠という力を手に入れたのだから