捨ててこそ

  「捨ててこそ」
  いにしえの聖人が呟いた
  その言葉の重みに感服
  容易いことじゃない
  もがき苦しみながら
  行き場を失った末のこと
  恐ろしき開き直り
  「捨ててこそ」