家路

 久しぶりに聴いた
 新世界第2楽章
 一挙にふるさとにて
 時を重ねた日々に飛ぶ


 高校の最寄駅
 夕暮れ時にいつも流れていた
 まさに「家路」


 列車のドアから吐き出される日々
 大人なんかになりたくない
 高校生らしい憂いがあり
 未来への不安もあった
 正体不明の希望もあった


 あれから果てしない時を重ねる
 あのころには戻れない
 でも後悔はない
 魂はいつでも戻れるから
 新世界第2楽章