生の哲学

求めてきたものは死の哲学ではない
死は甘美であり体にやさしい
手招きする微笑みはエロチックでさえある


そんなものを求めて苦悶してきたわけではない
死を突き放す体にきつい哲学こそふさわしい
それは遠く茨の道に違いない


生の哲学は死をも超えていく
恐れることはない
死を手放すだけでいいのだから