加齢への自覚

     行きつけのコンビニには
     顔なじみの店員さんがいる
     彼はいつも私を見ると
     顔いっぱいの笑顔で迎えてくれる
     そして私のことを名前で呼んでくれる
     ヘビーユーザーとしての喜びはひとしおだ
     ところがである
     今日もいつも通りの笑顔で迎えてくれたあと
     私に「おじさん」と呼びかけた
     「お・じ・さ・ん……?」
     加齢への自覚は思わぬところからやってくるものだ